相続税 ~概要と基礎控除額の引き下げ~

皆様は相続税について検討されたことはありますか?
平成25年度の税制改正によって基礎控除額が引き下げられることとなり、
いよいよ今年(平成27年1月1日)から適用となります。
これを機に、相続税や贈与税についてご確認されてはいかがでしょうか。

相続税とは?

そもそも、相続とは何でしょうか。簡潔に言えば、死亡した人の所有していた財産や債務を親族等の相続人が包括的に引き継ぐことです。
相続税とは、その引き継いだ財産の評価額を基に課される税金です。現金や預金の評価は簡単ですが、土地や非上場の有価証券の評価等には手間と時間がかかります。また、積立保険等の整理も必要です。人の死に際して、税金のことだけを優先的に考えることはできませんので、事前に検討・準備しておくことが望ましいでしょう。

今回の改正によって、今まで相続税の課税価格が最低6,000万円超なければ課されなかった相続税が、今般の改正により最低3,600万円超あれば、課されるようになりました。
これにより、年間死亡者数に占める相続税の課税割合は、改正前の4.1%から、改正後は6%程度に増加することが見込まれています。課税対象者が約1.5倍になる計算です。最高税率も50%から55%へと引き上げられています。
その他にも改正事項がありますので、次回から数回にわたり確認していきたいと思います。

※相続税の課税価格は、【相続した全ての財産+みなし相続財産(生命保険金等)- 非課税財産-債務(借金など)】で算出した課税対象財産の価格です。

例えば・・・

例えば、法定相続人が1人で、相続税の課税価格が6,000万円の課税対象財産を相続する場合、改正前は相続税がゼロでしたが、改正後は310万円の相続税が課されます(配偶者には軽減措置があるため課されません)。
今回の改正により相続税負担は増大することは確実ですが、改正項目に中には有利な改正もありますので、今後紹介していきたいと思います。

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