給与計算のポイント(2) 特定の年齢に到達したとき

給与計算をするうえで、対象従業員がある特定の年齢に達したときは、社会保険料と雇用保険料の金額に変動が生じますので、注意が必要です。

特定の年齢での保険料の変動とは?

(1) 40歳到達時… 介護保険料の徴収開始
対象従業員の年齢が40歳に達すると介護保険料の徴収が始まります。
正確には40歳の誕生月(誕生日の前日の属する月)分から介護保険料の徴収が始まります。
特に1日生まれの人の場合は注意が必要で、例えば8月1日に誕生日の人は7月31日に40歳になると考えるので、7月分から徴収を開始します。
(2) 64歳到達時… 雇用保険料が免除に
具体的には4月1日の時点で64歳以上の人(その年度に65歳になる人)は、以後の給与から雇用保険料は徴収されません。
(3) 65歳到達時… 介護保険料の特別徴収が終了
介護保険料の特別徴収が終了します。具体的には誕生月(誕生日の前日が属する月)分から介護保険料は徴収されません。
65歳以後は居住する市区町村に対して直接納付するか年金から控除されることになります。
(4) 70歳到達時… 厚生年金保険料の徴収が終了
厚生年金保険料の徴収が終了します。誕生月(誕生日の前日が属する月)分から、厚生年金保険料は徴収されません。
1日生まれの人は誕生月の前月分が終了月となります。
(5) 75歳到達時… 健康保険料の徴収が終了
健康保険料の徴収が終了します。誕生月(誕生日の前日が属する月)分から、健康保険料は徴収されません。
健康保険から後期高齢者医療制度へ加入することになります。なお、1日生まれの人は誕生月の前月分が終了月となります。

給与計算はぜひ専門家に相談を!

万が一、漏れや見落としがあると、再計算の手間がかかるだけでなく、社員の会社に対する信用にも関わります。面倒でややこしい給与計算作業は、税理士や社会保険労務士といった専門家に依頼される事をオススメします。

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